チャプター 61

カミラ視点

儀式場を出たときのことは、覚えていない。

覚えているのは、背後の群衆のうなりが遠のき、代わりに耳鳴りだけが頭の内側で鳴り続けたこと。父の腕が私の腕を骨が軋むほど強く掴み、青痣が浮くほどの力で、評議会の間へ続く廊下を引きずるように連れて行ったこと。

そして、沈黙。

何よりも最悪だったのは、あの沈黙だった。

評議会の間は古い石の匂いがした。そこには、私に下されてきたあらゆる裁きの重みが澱のようにこびりついている。戦士たちが壁沿いに並び、その視線は私に釘づけだった。

キャロラインは中央に立ち、頭を垂れ、頬には涙の筋がついていた。肩を震わせ、いかにも弱々しい涙をこぼしている。

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